捨てられないので使う。

連休ですね。
暦通りにお仕事しているので1日2日は出勤しましたが、帰る途中でチャリ旅行中らしい二人連れのお兄ちゃんに、
「ざっくりでいいんですけど、すすきのってどっちですか?」「ニッカのおじさんがいるところに行きたいんですけど」
…って、やたらと「ざっくり」を強調して言われたので、すすきの方向を指さして「あっちです。ここをずーーーーーっとまっすぐ行って、左に曲がる」ってご希望通りにざっくりと教えました。
お兄ちゃんたちに声かけられたところから交差点を7つくらいまっすぐ行って、三越とパルコのある交差点を左折すればニッカのおっさんに逢えるはずだったんですが、お兄さんたち次の交差点を左折していった。
「ずーーーーーっと」って言ったのに早いよ。
左折した先の突き当たりで右に曲がって直進してればニッカのおっさんにいずれ逢えてるはずなんだけど、ちゃんと逢えたかな。
ざっくりと言われて馬鹿正直にざっくり答えず、「このままひたすらまっすぐ川も越えてずーっと直進して、三越とパルコのある交差点で左折すればいずれニッカのおっさんが正面に現れるよ」って教えた方がよかったのかな。
知らない町の知らない道を友達とわちゃわちゃしながらウロウロするのも旅の醍醐味だから「ざっくり」を希望したのかなと思ってざっくり答えたんだけど、お構いなしにきちんと教えた方がよかったのかな。
コミュニケーション能力が著しく低いのでどうすれば正解だったのかがよくわからない。
あのあと迷ってたらごめんなさいごめんなさい。誓って言うが、悪気はなかった。
ほぼ碁盤の目になってるから住所さえわかってれば迷うこともないところなんで、きっと大丈夫だろう。(しんじる)


使えるものを処分するのがもったいない気がして、使えるけど使わないまま死蔵してるものわんさかなワタシ。
結局使わないならスペースの無駄なんだとはわかってるんだけど、捨てられないのよねえ…。

…というワケで、無理矢理にでも使うことにしました。
まずはティーバッグ。




紅茶をよく飲むんですが、決まった銘柄を茶葉で飲むのがほとんどなので、茶葉を買ったときにおまけでくれたりするティーバッグが地味に溜まりまくっています。
ルピシアさんが毎月送ってきてくれるサンプルも、試しに飲んでみようかなと思いつつ結局いつものお茶を飲んでしまって、結局死蔵。
結果、こんな感じに…。

もっさり。
コレを使って、紅茶染めをしてみようと思います。
飲まずに使うにはこれくらいしか思いつかなかった。
フレーバーティーがほとんどなので、料理に使うにはちょっと香りがフルーティ過ぎる。

染めるのは、生成りと白の糸、生成りと白の仕立て済み晒、シングルガーゼ生機、ガーゼ晒、晒。

これまたもっさり。
どうなるかもわからないのに何でもかんでも染めてしまう。

全部綿なので、豆乳で濃染処理を。
牛乳でもいいらしいんだが、牛乳はたまに飲むけど豆乳は嫌いだから絶対飲まないんで、飲食物を飲み食い以外に使うことへの罪悪感が豆乳の方が少なくて済むのである。
…とか言いながら1リットル全量を使うのはもったいないような気がして、半分だけ使って思いっきり揉み込んだ。染み渡れ~染み渡れ~とか念じながら。
(だが残った豆乳が今も冷蔵庫に鎮座している)(残した方がもったいなかった)(愚か者め)
倍に薄めて使ったので液体の量としては1リットルだったんだけど、こういうたらいとか鍋とかに入れると1リットルって思いのほか少ないもんだよね。

豆乳を揉み込んでぐじゅぐじゅになりました。

豆乳を揉み込みながら、合間で染液の準備を。
デカめの寸胴にお水を5リットル入れて、ティーバッグ15個と茶葉10袋分をお茶パックに入れたものを投入。
このままお湯を沸かします。

沸騰したら火を弱めて、そのまま10分くらい煮出す。
しっかり茶葉が広がってお茶パックがぱんっぱん。
ケチってひとつのお茶パックに茶葉2袋分を入れたから、そりゃあもうぱんっぱん。
次また紅茶で染めることがあったら、ちゃんと1袋に1パックでやろう。
豆乳といいお茶パックといい、どうして使いもしないものをケチるんだろうワタシってヤツは。

ティーバッグを取り出したらこんな感じの濃すぎるお茶になりました。
フレーバーティーが多かっただけに、香りも濃すぎるほどにフルーティ。

染液を作っている間、豆乳を揉み込みまくっていた布と糸はこんな感じになりました。

1リットルの豆乳をほぼ吸い込んでしまった。
それを絞って、染液に投入。絞ったら投入が500ミリリットルくらい出ましたよ。

豆乳が染みこんだ布と糸を入れたら、濃いながらも透明感のあった染液は一気にミルクティーみたいになりました。

時々かき混ぜながら2時間ほど浸けておくつもりが、すっかり忘れて気付けば3時間半経ってました。
1時間半過ぎくらいまでは時々かき混ぜていたんだけどなあ。その後コロッと忘れてしまった。
3時間半後の染液はロイヤルミルクティー色になっていました。

これを絞って、お湯にミョウバンを溶かした液に浸して、時々混ぜながら1時間ほど。
色止めのための媒染です。何を使うかによって色が変わるみたいなんだけど、モーヴっぽくなるらしいミョウバンを選びました。
お湯1リットルに対してミョウバン小さじ2杯くらい。
前にミョウバンを買ったときは秋口だったのでスーパーの自分で漬物作ろうぜコーナーみたいなところに売ってたんだけど、今時期はどこの売場探しても見当たらなくて、仕方がないから薬局で買いました。
アルコール液とか売ってるコーナーに置いてるんだけど、なんでだろ。

媒染液に入れても白くはならず透明のまま。豆乳の白さは全部染液の中に出ちゃったってことなのかな。

1時間浸けたら、水洗い。
何回か水替えしたらほとんど色が出なくなりました。
すっかりラクダシャツみたいな色になってますね。ババシャツ色というか…。

乾かしたらピンク寄りの色になりました。
元が白いものは淡いピンクっぽく染まって、元が生成色のものはババシャツ味が残りました。

白いガーゼ晒とシングルガーゼ生機。

白い晒と生成の晒。

糸はあまり色の違いが出なくて、言われてみればって程度の違いなんですが、上が白で下が生成です。

豆乳をケチったせいか揉み込みが足りなかったせいか染液に放置した時間があったせいか、原因はわかりませんがムラが出た生地もありました。

まあ、これはこれで味があると言えなくもないか。

そんなこんなで、めでたくティーバッグを使い切ったのでした。
しかし、たらい1杯ぶんくらいのものを染めるのにあんなにたくさん茶葉が必要とは。
染め物って結構贅沢な作業なのね。

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