うっかりビルケン。

昔は好きと嫌いとか反対語と呼ばれるものは、両端に『好き』と『嫌い』って書いてある定規の上で右に寄ったり左に寄ったりするみたいな、同一線上の正反対の概念のような気がしていたけれど、改めて考えてみると好きと嫌いは反対語ではあっても別の線上の別の概念な気がしてきた。
『ちょっと好きだけどだいぶ嫌い』とか『ちょっと嫌いだけどかなり好き』とか、何の矛盾もなく自分の中に存在しているってことに今頃になって気付く己の鈍さに呆れているところです。

…だからどうしたってこともないんですが。(まったくもってどうでもいい話である)


先日トリッペン買っちゃってた記事でボソッと白状したビルケン衝動買い懺悔編です。
スウェードとかヌバックとかの質感が好きで何足かお気に入りの靴を持っているんですが、お手入れはソレ専用のものが必要だったりして、近所のスーパーとかには売っていないんですよね。
かといってテキトーに自分で選ぶ勇気もなく(変なモノ使って靴がダメになったらどうしようという恐怖)、実際に使ってビフォアアフターを見せてくれたビルケンの店舗で買うことにしています。
ネットでポチった方が多少安いんですが、金持ちでもないくせに身の程知らずにも親切な接客に対する対価を払いたい病なので。
自己満足かもしれないけれど、靴とか服とか、試着してみないとサイズ感がわからないものをお店の人の手を煩わせてアレコレ試して自分に合ったサイズがわかったのに、その店では買わずに帰宅してからネットの別の店でお安くポチってのは、なんだろう、物欲の権化としての信義に悖るというか、もし自分が店員でソレやられたらなんかやるせないような気がするのでしないことにしている。(実店舗で買おうとしたら「コレなら今日はヨドバシドットコムで買った方がお得ですよ~」とかオススメしてくるヨドバシみたいなお店は別として)

…そんなワケで、冬靴と夏靴を入れ替えるこの時期、シューケア用品が軒並み底をついたのでビルケンに買いに行ったところ、ウッカリ靴も衝動買いしてきたというお話で御座います。

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不自然にしてやるぜ。

土曜日は薄手のカーディガンでウロウロできるほど暖かかったのに、日曜日は雹だか霰だかわからんが氷の礫が降り注ぎました。天気がおかしい。
そして今日は暖かくもなく氷の礫も降らなかったけれど、とにかく風が冷たかった。
土曜日に散髪して意図せずモンチッチと化していたので、頭がとても寒かった。

いつもの美容師さんにいつものようにお願いしていつもの髪型にしてもらおうとしているんですが、都度仕上がりが違うのは何故なのだろう。
違ったところで髪なんて伸びるから別にいいんだけど、(最悪毛根さえ残っていればよい)モンチッチになったのははじめてかもしれない。
寒い以外はワリと気に入っている。


いよいよ来る連休に備えて、やることをリストアップしてみたりしています。
もっぱら部屋掃除部屋掃除そして部屋掃除なんですが。
またしても埋もれて久しいミシンを掘り出して作りたいものもいくつかあります。
のらおの首輪とかガマ口とか。

そして、コレも作り直してやろうと思っております。

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アグレッシブ営業。

ワタクシ、パッと見ストレートなくせ毛&天パなものですから、とある雨の日の朝、目覚めると前髪が花形満になっていましたよ。
フツーに平日だったので、朝から寝癖直しに必死。ドライヤー買い換えておいてよかったわぁ…。

雨といえば、普段からお迎えの車が並んで夕方からはほぼ片側交互通行状態の近所の塾の前の道路が、雨の日ともなれば両側に車が並ぶせいで、ただ通過したいだけの車が迂回を余儀なくされてるのに塾の入口の張り紙には『いつもお迎えありがとうございます!』。
塾の道路挟んですぐ向かいに2時間まで無料の駐車場があるのに迎えの車で道路塞いでおいてありがとうございますなんてお礼言っちゃうウジ沸いたような脳味噌でいったい何を教えているのやらとか悪態のひとつやふたつやみっつ言ってやりたくなる雨が多い今日この頃なのでした。
そもそも、道路に車を駐める人の気持ちが全然わからない。どう考えても迷惑でしかないと思うんだけど。


前回、やたらめったら靴を買うとか書きましたが、足がわりとデカめ(25.0)なうえ、甘やかしすぎたせいでかなりの幅広なので、実際のところ、履ける靴はそう多くはありません。
ついでに、毎日1時間くらいは歩くから歩きやすい靴がいいなとか、でも見るからにウォーキングシューズとかイヤだなとか、せっかく足に合った靴は長く履きたいから修理可能な靴がいいなとか言い出すと、ほぼ選択肢はなくなってくるのです。
履ける靴は貴重。
そんなワケで、ネットでよさげな靴を見かけたら、その時点で買う気はなくてもとりあえずお気に入りに入れておくし、在庫がないけどワンクリックで再入荷案内もらえるものはとりあえずクリックしておいたりします。
再入荷案内なんてシステムが勝手にメール送ってくるだけだろうとナメて気軽にポチポチしてたんですが、先月いつものように気軽に再入荷案内をポチっとしたところ、わずか数日のうちに再入荷案内の代わりに『ウェブ在庫はありませんが店舗には在庫があるんで取り寄せましょうか!』というアグレッシブな営業メールを頂戴しまして、その心意気に物欲を刺激されて取り寄せお願いしちゃったんですよねー…。(いいカモである)

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長靴ジプシー。

ウチのばあちゃんはテレビが大好きで、遊びに行くたびにドラマからバラエティまでたんまり録画してある番組のどれかを見ることになるのですが、先日見ていた番組で、シミュレーション仮説だかについて語ってる人がわざとか天然かは知らんがことごとくシュミレーションシュミレーション言うもんだから、そっちが気になって肝心のシミュレーション仮説とやらがちっとも頭に入ってこなかった。何ら問題ないけど。


先日アフガンキットが編み上がったとか書きましたが、これからしばらくそれらのヒゲ処理ばかりでネタがなく、あっという間に物欲にまみれた通常営業に戻ろうと思います。
ワタシには、化粧もしないしアクセサリーにも興味ないしタバコも吸わないし酒もほとんど飲まないんだから、そのぶん他のことに使ってもいいよねって言い訳しながらやたらめったら靴を買う、という悪癖があります。
靴底貼り替えられたり、ケアすれば長持ちする靴を選んで買いがちなので減ることがほとんどないんですが、長靴だけはかなり頻繁に手放しています。
ゴムの靴は、試着したときに具合がよくても、長く歩いてみると擦れたりフガったりして結局合わない、ってパターンが多くて、こればっかりは買って履いてみないとわからないんで、いつも長靴を買うときは賭けをするような気持ちで買います。
残念ながら今のところ全敗中なんですが(合わなかった長靴は何故かママンの足にはフィットすることが多いので引き取ってもらっている)、性懲りもなくまた賭けに出てみたのです。

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ヒゲがボーボー。

今週の火曜日、ハムの本拠地開幕を前にどっかのラジオで「開幕カードでは2度の満塁のチャンスで1得点もあげられなかったファイターズですが本拠地ではどのような戦いを見せてくれるのでしょうか」とか言ってて、煽ってくるねぇ~と思っていたんですが、いざふたを開けてみれば、お前ら煽り方が甘いんだよと言わんばかりに2度どころか4度の満塁のチャンスで1得点たりともあげないという想像の斜め上行く煽り返し方してて笑った。


ここしばらく物欲滾らせて昼夜ポチポチしているネットショッピング廃人の様相を呈しているワタクシですが、別にポチポチしてばっかりいたワケではないのです。(もっぱらポチポチしていたのは事実だが)

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どこへ向かっているのか。

前回ママンが周回遅れの藤井聡太ブームに沸いていると書きましたが、どうやら周回遅れであるという自覚がないらしいことが判明してびっくりしております。
先日突然「今日おばあちゃん(ママンのママン)に『藤井聡太くんって知ってる?』って訊いたら、知ってたわー。さすがずっとテレビ見てる人は情報量が違うよねー」とか言い出しまして、テレビどころか全国紙の社会面の記事にもなってる御仁を知らない人はそうそういないと思ってたんですが、ママンは知らなかったんだろうなあ。最近何かのキッカケでその名前と存在を認識したんだろうなあ。
我が家は紙の新聞を購読しているんですが、これまでずっとパズル欄しか見てなかったんだろうか…。

藤井聡太愛が止まらないママンは、藤井聡太さんがすることなすこと素晴らしいと褒めそやし、藤井聡太エピソードを延々と語るんでいいかげんウザいです。
今日はついに「聡太くんは小学生の頃にもう司馬遼太郎とか読んでたんだって~。頭のいい子はやっぱり違うよね~」とか言い出しましたが、お前の出来の悪い娘も小学3年生の頃にはとっくに司馬遼太郎読んでたぞ。言うまでもなく頭はよくないぞ。(現在進行形)

愛は人を盲目にするよね。
(ちなみにワタシが司馬遼太郎を読んでいたとき、ママンは「本ばっかり読んでないで外で遊びなさい!」と家から追い出したっけね)(仕方がないので外で本を読んだ)


引き続き非常持ち出し袋の整理中なんですが、避難とキャンプの境目を見失っているワタシは(そもそも避難とキャンプは隣り合うカテゴリなのかという問題は無視)またしても謎のブツをポチっていたのでした。

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人猫共用踏み台。

先月末に発券期限が迫ったショッピングチケットをいっぺんに50枚くらい発券したんで、使用期限までに使い切ろうとちびちび使っているところなんですが、ぴっちり重なった大量の紙とババアの乾いた指先は相性が悪く、先日2,200円ぶんの靴下を買ってショッピングチケット4枚と現金200円で支払いをしたつもりが、数え間違えてショッピングチケットを5枚渡していたらしい。
店員さんも確認してくれてはいたんだけどその場では気付かず、レジを締めるときに気が付いたみたいで、後日丁重な直筆のお詫びのお手紙とともに、現金書留で500円玉が送られてきました。
ええ、519円の送料をかけて500円玉が送られてきたんですよ。

なんつーかもう申し訳なさ過ぎていたたまれないので、これからはもっぱらあの店で靴下を買おうと決めたのでした。やらかした店に顔を出すのは恥ずかしいけどな!
常にハニサック持ち歩こうかな。(注:ハニサックとは、埴輪の形状をした指サックのことである)


コロナ自粛とは無関係にぶくぶくと太り続けて(新型コロナが発生する1年以上前の夏から肥大化が進んでいる)、いよいよシャレにならないレベルに突入しかねない瀬戸際に立っているワタクシ。
ストレッチだの筋トレだのでお茶を濁していましたが、観念して汗をかく運動をせねばならんのかなあと思いはじめているところです。
とはいえ、マスクして走るとか歩くとかイヤすぎるので、家の中でできる運動をと思ってポチってみました。

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わだばブービーバードさなる。

前の職場のメインバンクがみずほだったので否応なくみずほに口座を持たされたんですが、札幌の片隅住まいのワタシにとってみずほ銀行は、店舗はもちろんATMの数まで極端に少ないうえ隙あらば何からでも手数料ふんだくってくる、地理的にもサービス的にもすこぶる使いづらい銀行です。
すこぶる使いづらいだけに預けたお金を引き出すのも面倒ってメリットもあるんで、ささやかながらちびちびとお金を貯めるのにはちょうどいいってんで開けづらい貯金箱扱いで利用させてもらっております。
ずいぶん前からしょっちゅうあれやこれやとあらゆる種類のトラブルを繰り返してかなり頻繁に頭取の頭頂部を拝ませていただいている気がするんですが、頻繁に利用する銀行じゃないので今回含めて特に支障も不満もないものの、まさかATMにカードや通帳を入れることにすらドキドキさせられるとは思わなかったなあ。
日常のささやかなひとコマをスリリングに演出してくれるファンタジスタ(違)・みずほ銀行。
先日貯金しに行ってきたら、無事通帳を吐き出してくれましたけどね。(当たり前だ)


引き続き非常持ち出し袋のチェックなんぞをしているのですが、しあわせなことに非常事態とほとんど縁がないもんで、何やらとんちんかんなものを備えているような気がしてきています。
非常持ち出し袋や非常持ち出しゴロゴロの中身を確認していると、キャンプ用品や登山用品とかぶる部分が多くて、避難を想定しているのかキャンプを想定しているのか登山を想定しているのかよくわからなくなってくるのよねぇ…。

…ってなワケで、非常持ち出しゴロゴロにそっと添えてあった防災用品なんだかキャンプ用品なんだかよくわからんブツを買い換えました。

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燃える女の赤いツールケース。

先日、Yahooのニュース一覧みたいなところのちっちゃなサムネイルを見て、このひと中学の頃同じクラスだった○△□子さんに似てるなぁと思いながら記事を開いてみたら、まさしく○△□子さんでびっくりしました。
面影って残ってるもんですね。

イヤだなあ…。(同級生に個体識別されたくない)


ずっとやろうやろうと思いつつ手つかずだった非常持ち出し袋のチェックを今年こそしようと思い、非常持ち出しリュックと非常持ち出しゴロゴロを出してみたついでに、その隣にあってこれまた長らく懸案事項だった工具袋も出してみました。
最初こそあまりモノが入っていなかったので無造作に放り込んでいても問題なかったんですが、いろいろと中身が増えた結果、今となっては目的のモノを取りだそうと手を突っ込んで負傷するミミックの如き工具袋と成り果てていたのです。

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ステイホームしない。

昨日の帰りにやたらと制服の高校生集団を見かけるなあと思っていたけど、そういえば卒業式だったんだな。
自分の高校の卒業式の記憶なんてもはやほとんど残っていないが、皆勤賞の代表でステージに上げられたのがもう嫌で嫌で仕方がなかったことだけは覚えている。
卒業式時点で大学の合格発表済んでたんだったかなあ。時系列もよく覚えていない。
新聞に実名で合格発表が掲載されちゃうような時代に、願書に試験の点数を高校に知らせてもいいかどうかの承諾欄があるような大学を受験し、当たり前のように承諾しませんとチェックを入れて申し込んだもののギリギリで合格したんで、自宅に郵送してもらった試験成績表をコピーさせるためだけに登校日でも何でもない日に職員室に行ったことは覚えている。
あれは卒業式の前だったか後だったか…。

ちなみに、大学の合格発表の日、どうせ落ちたと思っていたのでわざわざ1時間もかけて見に行くこともないだろうと家でゴロゴロしていたら、同じ大学を受験していて合格発表を見に行ったクラスメイトから高校にワタシが合格していたと連絡が入ったらしく、我が家に合格通知が届く前に担任からおめでとう電話をもらってびっくりしたら深いため息をついて呆れられたのだった。(そして成績を高校に知らせないことにしてあると言ったら「ああお前はそういうヤツだろうよ!」と怒られた)
当時から一貫してめんどくさがりやなんだな。
そしてかったるい記憶だけは妙に定着のよい脳味噌をしているんだな。


斯様にめんどくさがりやなワタシなので、当たり前に出不精ですしステイホームも何ら苦ではないんですが、そろそろ逃避願望がうずうずしてきてもいるのでした。
以前は逃げ出したくなったら飛行機に乗ってどっか行っていたんですが(本当は鉄道か船がいいんだがそんな贅沢が許される生活レベルではない)、今はそんなワケにもいかないので、去年は珍しく一度も飛行機に乗っていない。
つっても別に何としてでも津軽海峡を越えたいワケじゃなくて、知り合いとかいないよく知らないところで俺ひとりだぜイエーイっていう開放感が欲しいだけなので、今年は近場でひとりを楽しんでみようかと、ふと思いついたのです。

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